ICLのよくある質問

ICLに関してよくいただく質問と回答。

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ソフトコンタクトのような柔らかい素材でできた、視力の矯正のために眼内に挿入するレンズです。眼内コンタクトレンズは英語のインプランタブルコンタクトレンズ(Implantable Contact Lens )を略してICLと呼ばれたり、より専門的には有水晶体眼内レンズ、フェイキックIOLとも呼ばれます。レンズは虹彩の後ろ側にインプラントするので見た目は変わらず、外からは見えません。

眼内コンタクトレンズ治療は強度の近視と乱視に対応しています。適応になるのは年齢21歳以上の眼鏡の度数が安定している方になります。眼内コンタクトレンズ治療は、レーシックやPRK等と同じような近視等の屈折を矯正する新しい手術療法です。

妊娠中、或いは授乳期間中の女性は屈折が不安定なので治療に向きません。また目の隅角と呼ばれる部分が狭い方はレンズを入れるスペースが足りない可能性がありICL治療に向かないことがあります。詳しくは認定クリニックを受診して相談して下さい。

ICLは、近視や乱視を矯正した状態が半永久的に続き、メガネやコンタクトレンズなしの裸眼生活が叶います。

ICLの手術前後は特にクリニックでの医師の指導に従って下さい。処方されたお薬は医師の指導に従い、使用量、使用回数を守るようにして下さい。クリニックの検査予定に従って必ず検査を受けるようにして下さい。何か問題を感じたら直ぐに治療を受けたクリニックを受診するようにして下さい。

レンズの素材は、ソフトコンタクトレンズに類似した水分を含有した柔らかい素材です。生体適合性が高く、無色透明で紫外線(UV)をカットする効果があり、経年変化で破れたり変性することはない安定した素材です。また異物が付着しにくい素材なのでお手入れは不要です。

ICLは白内障手術から発展した歴史のある近視治療法です。市場化される前から長期間に渡って臨床試験が行われてきました。これまでに、3,000,000枚以上のレンズが世界中で販売されています。

レンズは本来お手入れ不要なので、ずっと眼の中にインプラントしたままのものですが、将来別の治療のため等のため、手術により取り出すことが可能です。レンズを取り出すと視力矯正効果は無くなります。

いいえ、眼内コンタクトレンズは虹彩(黒目)の後ろ側に入れられるで治療後は自分はもちろん、他の人からもレンズが入っていることはわかりません。眼科での専門の検査器械を使用することでレンズが入っていることが分かります。

ICLのレンズが眼の中にあることを自覚することはありませんので、手術後にゴロゴロしたりといった異物感を感じることはありません。また基本的にレンズはインプラント後、目の中で動いたりすることはありません。

ICLの手術は入院を必要とせず、その日で終わります。手術自体も20〜30分で終わりますが、手術後すぐは運転ができないので、どなたかにお迎えに来ていただく必要があります。手術では外用の局所麻酔薬が投与されるので、手術中または手術後にほんの少し違和感がある場合があります。手術後は点眼薬が処方され、通常、手術の翌日に診察を受ける必要があります。

重要な安全情報

眼内コンタクトレンズ(有水晶体眼内レンズ)治療は強度近視の矯正に適しています。適応は-6Dを超える近視とし、-15Dを超える強度近視には慎重に適応を検討することとなっています。患者様がこの範囲の近視であれば、治療により眼鏡やコンタクトレンズ無しでの良好な遠方視力に矯正されます。なお眼内コンタクトレンズ治療は遠方の見え方を矯正するものであり、老眼を治療するものではありません。老眼鏡を既に使用していた方、又は潜在的に老眼だった方は、近くを見るのに老眼鏡が必要になります。


眼内コンタクトレンズ治療は手術療法です。手術には潜在的なリスクが伴います。リスクの詳細については、ICL認定クリニックを受診して相談することをお願いします。非常に稀ですが、炎症や角膜内皮減少、高眼圧、白内障などの合併症が起こった場合は追加の手術処置が必要になることがあります。

下記に該当する場合は眼内コンタクトレンズ治療を受けられません。

医師が眼の形状が眼内コンタクトレンズの移植に適当でないと判断した場合

妊娠中、あるいは授乳期間の女性

角膜内皮数が年齢に対する基準値を下回ると医師が判断した場合

視力が不安定であると医師が判断した場合

眼内コンタクトレンズ治療を受けるために、認定クリニックを受診して十分な検査を受け、治療の潜在的なメリットやデメリット、合併症、術後の回復期間等について説明を受け疑問点を相談して下さい。 さらに治療に関する情報が必要な場合は、こちらの安全情報の確認をお願いします。


参照